だだちゃ豆
(7月下旬〜9月上旬)
山形県鶴岡市の一部地域でのみ作られているだだちゃ豆。茶色い産毛をまとった、甘くて香り高い枝豆です。美味しい「だだちゃ豆」を作るために大事にしているのが、苗を植えてから花が咲き終える頃までに何度も行う土寄せ(中耕)です。
ここ鶴岡市湯田川・藤沢地区は粘土質の土のため保水力があります。しかし雨の後、晴天が続くと土がとても硬くなります。豆の周りの固くしまった土を崩し、豆の株元に土を寄せてやることで、土の中に充分な酸素を送り込み、倒れにくくしながら、美味しさの決め手となる「根粒菌*」が根にたくさんつくようにします。
また、だだちゃ豆は暑さに非常に弱いため収穫は早朝から行います。夜明け前の薄暗い時間に、朝露に濡れただだちゃ豆を枝ごと収穫し、枝からさやを取り外し、ひとさやずつ選別して袋詰めします。選別が終われば、すぐに冷蔵庫へ。鮮度が命のだだちゃ豆です。
*根粒菌とは、根についている丸い粒々に住んでいる細菌。この細菌は植物の成長に必要な肥料分(窒素)を豆に供給する働きを持っている。
唐辛子たち
(8月〜9月)
興味から始めた唐辛子たち。
万願寺唐辛子、げきからとうがらし、南部大長南蛮などを作っています。
赤ねぎ
(11月)
生だと辛味が強いのですが、火を入れると甘く、とても柔らかくなります。
おすすめはオイルと塩をまぶして、グリルで焦げないようにじっくり焼く。ちょっとレモンなんかを絞れば、赤い色がキレイに出ます。
雪中軟白ねぎ
(12月〜2月)
山形県鶴岡市は12月から2月の間はほとんど雪に覆われ、地吹雪にもなる地域です。そこにあるビニールハウスは雪に囲まれているため、やはり厳しい寒さです。その寒さの中、凍ってしまわないように、ねぎが自ら糖分を作り出してどんどん甘くなります。
また、ねぎの白い部分を作るため、一般的にはねぎに土を寄せていくのですが、軟白ねぎは土よせをしない代わりに黒いシートで覆って育てています。そのため、土の中で育つというストレスがないため、とても柔らかく、みずみずしくなります。
もちろん生でも美味しいのですが、やはり火を入れて、ねぎの甘さを存分に味わって欲しいです。